人の努力を身長で片付けるな ~バレー教育論~
スポーツ全般において、一般的に体格はとても重要です。身長は高いほうが有利であることがほとんどです。
特にバレーボールにおいては、高いネットの上での攻防が多い特徴から、より高い到達点が求められるため、身長はかなり重視されます。
が、バレーにおいて「高さ」を構成する要素は身長だけではありません。ジャンプ力です。
身長が個人の努力ではどうしようもない要素である一方で、ジャンプ力は個人の努力で伸ばすことができる要素だと思います。
さて、そんな前提のもとに私が思うこと。
みんな身長しか見んやん。
テレビなどで選手が紹介されるときは、だいたい身長が書かれています。場合によっては最高到達点が紹介されることもあるというような感じでしょうか。
たしかに、世界や全国レベルでプレーしている選手たちは、トレーニングもしっかりしていて、それぞれできる限りのジャンプ力を獲得しているので、そのようななかでは身長は絶対的なアドバンテージになります。床から1mとかジャンプする平均身長2m超えのバケモノ連中を相手にして、日本人選手がどれだけジャンプしようと、高さでの勝負にはやはり限界があります。負けても「やっぱりでかい」というのは一つの要因にはなると思います。
でもそれはあくまで「努力しきった人たち」同士の戦いにおいての話だと思います。
私を含めほとんどの人がそうであるように、普通の学校の部活でバレーをしていた(している)人にとっては、本当に「身長」が理由になるでしょうか。
私も、世間一般でいえば身長は高いほうです(178cm)。昔も今も、バレーをしていても「高くていいなー」「身長高いから勝てない」というようなことはよく言われます。
でも、そういうことを言う人の多くは、身長だけでなくジャンプも私より低いです。私はジャンプ力トレーニングも割とがんばっていた(今もそれなりにはやってます)ので、「世間一般でいえば高いほう」レベルの身長よりも、ジャンプ力のほうが大きな要因だと思っています。
身長を言い訳にするなら、同じだけ跳んでから言え。
同じだけの努力をして同じだけ跳んだ上で、それでも高さで負けるなら、それは身長のせいでしょう。でも、その努力もなしに、最初から身長のせいにされるのは許せません。
「才能がない」みたいな言い訳と同じだと思います。
身長が高いというのも、言っている側はほめているつもりかもしれませんが、言われている側が本当に努力している場合、それは努力の否定になります。
人の努力を身長で片付けるな。
自分に子どもができて、バレーをするのであれば、そう教育したいですね。
ちなみに、これオススメです。最近よくやってます。