続・パナソニックパンサーズへの大学生選手入団って業界的にどうなの??~現役大学生のすごさを目の当たり編~
2022年3月12日、Vリーグの試合を観に行きました。
パナソニックvsサントリー、パナソニックのホームゲームです。
いつぞやに初観戦の記事を書いてから何度か枚方に試合を観に行っており、今回は4回目で、もういろいろ慣れたもんでした。
とはいえ、サントリーを生で観るのは初めて、パナソニックも現役大学生2人や牧の加入後初の生観戦だったので、大塚や柳田、ムセルスキーなど多くの有名選手をついに生で観られて、とても楽しかったです。
試合についていえば、私の個人的な予想は大いに裏切られ、パナソニックの圧勝でした。せっかく楽しみにしていたのに、ストレートで終わってしまい、もうちょっと観たかったな、という感じでした。
今回の試合、パナソニックはサーブで柳田を徹底的に狙っていて、それによって柳田も体勢を崩され、なおかつサーブレシーブもあまりよくなかったため、サントリーはミドルを使えず柳田もなかなか攻撃に入れず、ムセルスキーに託すしかない、といった状況が割と多かったです。パナソニックは待ってましたといわんばかりにムセルスキーにブロックを集中、ブロックとディグが一体となって守り、ムセルスキーがなかなか決められない状況を作り出していました。一方、パナソニックは柳田と同じアウトサイドヒッターの大塚やクビアクも安定したサーブレシーブを見せ、多彩な攻撃ができていたように思います。
今回の観戦を通してあらためて感じたのは、パナソニックに加入した現役大学生選手の存在感の大きさです。特に大塚は、攻撃に守備に大活躍でした。
純粋に新世代の活躍・今後の日本男子バレーのさらなる強化をうれしく思う反面、やっぱり心の中のモヤモヤはありました。こんな、他のチームがどこもやっていないような戦力強化をして、しかもこんなにすごい活躍を見せられて、それで「勝ちました!」って言われても、なんかちょっとなんだか・・・という感じでした。
以前に↓の記事を書きましたが、
↓の記事がまさに私が疑問に思っていたことに触れてくれました。
210cm牧大晃18歳が熟考して決めた「大学入学前にVリーグ」バレー界の“暗黙の了解”に踏み込んだパナソニックの一歩(米虫紀子)#バレーボール #volleyball #Vリーグ #パナソニックパンサーズ #PanasonicPANTHERS #牧大晃 #大塚達宣 https://t.co/J70HVTDRwl
— Number編集部 (@numberweb) 2022年3月11日
現役学生選手の加入は、日本のバレー界にとっては間違いなくプラスになることですが、パナソニックがそんな大義名分を武器に、Vリーグ内の暗黙の了解に踏み込み、競争になる前に有望選手を獲得した現在の「先にやったもん勝ち」状態、やはりリーグ内では批判もあるようです。
そのあたりのルール整備はやっぱりこれからの課題みたいですね。
次のオリンピックまで時間がなくて、若手選手の強化が急務であること、選手たち自身がそれを痛感していることが今回パナソニックが選手加入に踏み切ったことの大きな要因でしょうし、実際にルール上では認められているけどみんな暗黙の了解的にやっていなかったというややこしい状況が賛否を生んだ要因なのでしょう。
とはいえ、Vリーグの選手たちは生活をかけて仕事としてバレーをしているのであり、「日本バレー界の発展」のようなキレイゴトですますことのできない一面もまちがいなくあると思います。
これを機に、他にも即戦力となる現役学生選手を入れるチームも出てくるかとは思いますが、ちゃんとみんなが納得のできる形で、心おきなく日本バレー界の発展を喜べるような形で進んでいってほしいなと思います。
とはいえなんやかんや、大塚の活躍が見れてとても楽しかったです。また、サントリーは内定選手の鍬田も出場していました。鍬田vs大塚の2018年春高決勝の因縁の対決に、一人で勝手に感動していました。