【忖度】対人コミュニケーションにおける確率論
思い切ってイメチェンすることってありますよね。
私はほとんどやったことないですけど。
めちゃ髪長い女の人がバッサリ切ったりとかありますよね。
めちゃ色変えるとか。
この前美容院に行ったとき、いつも切ってもらっている美容師さんがけっこう思い切った髪型変更をしてました。
そこでとある考えが頭をよぎってしまい、大いに悩まされることとなりました。
まわりの人としては「めちゃ髪切ったやん」とか「そっちも似合っとるやん」みたいに、変化に気づいてそれについて言及する場合が多いのではないかと思います。
でもそれって、言われる側からしたらいろんな人から言われて、きっといつかは「いやもういいって。説明すんのめんどくさいて。変わったのいつやと思っとるんやて。」ってなるのではと思います。
でも、イメチェンした本人以外は、いつイメチェンをして、それについて今までどれくらい言及されてきて、本人はどれぐらい言及してほしいのか、ということはわかるわけもありません。
つまり、相手の大きなイメチェンに気づいたときには、それについて言及すべきか否かという非常に大きな問題に直面するわけです。
そしてその問題には、ヒントは全く与えられることなく、答えを出さなければなりません。
困りましたね。
イメチェンした人には、3段階あると思います。
①イメチェンして間もないころで、言ってもらえてうれしい段階
②言われ慣れてきたころで、①と③の過渡期
③言われすぎて「もういいわ」ってなってしまう段階
①であった場合は、間違いなく言うべきです。相手も喜んでくれて、自分に対しても好印象をもってもらうことができます。
②であった場合は、少し微妙ですね。
仮に言った場合を考えてみましょう。
相手はもう言われ慣れてきたころなので、言われても特にうれしく思ったりもありません。プラス要素は特にないわけですね。まあ、そうであれば、こちらの気分で言っていいのかもしれません。
でももしかすると、こちらの一言がきっかけで「そろそろもう言ってくれんくていいわ。もう説明すんのめんどくさいて。」って思わせてしまうかもしれません。
このように考えると、②の段階にある場合、③の段階に進行させてしまう危険性しかなく、マイナスしかないことになるので、総合的に見れば言うべきではないでしょう。
③も場合は、相手の気分を害し、自分の評価を貶めることにもなるので、まちがいなく言うべきではありません。
つまり、3分の2の確率で言うべきではないということですね。
ということで、私も美容師さんのイメチェンについては言及しませんでした。
忖度が生んだ確率論。少しは皆さんの対人コミュニケーションの手助けになればと思います。
まあ、彼女とか特別な人の場合は、どの段階であったとしても「似合ってるね」って言ってあげるべきなので、お間違いなきよう。