『新テニスの王子様』に学ぶまともなテニス知識
以前にも書きましたが、私は『テニスの王子様』の大ファンです。もちろん現在連載中の『新テニスの王子様』も大ファンです。
作品のなかで描かれているのはテニスではなく「テニヌ」「新テニス」みたいによく言われる『新テニスの王子様』ですが、連載開始から10年近く経とうとしている最近になって、実用的なテニスの知識が披露される場面がいくつかあったので、それをご紹介したいと思います。
VSフランス代表での場面です。
※『新テニ』では現在、おなじみのキャラたちが高校生とともに日本代表として世界大会で戦っています。
①君島・白石vsトリスタン・ティモテ
高校生Genious10、コート上の交渉人こと君島と、四天宝寺中の部長であり聖書(バイブル)テニスを武器とする白石のペアが戦います。
相手のフランス代表は、右利きのトリスタンと左利きのティモテのペアです。お二人とも超イケメンキャラです。
さて、フランスペアが二人とも前につめてきている状況です。右利きのトリスタンがデュースサイド、左利きのティモテがアドバンテージサイドにいました。
そこで君島は、センター(二人の間)にロブを打ちます。
そう!このシチュエーションの場合、フランスペアはどちらがボールをとるにしてもバックのハイボレーとなるため、打ちづらく決定打を打てないのです!!
テクニカルな戦術で反撃を狙う君島、さすがといったところです。
かなり実用的でリアルなテニス知識の登場に感動しました。
ところが…
フランスペア、実は二人とも両利きだったの巻。
やはりただのテニスマンガで終わらせないあたり、許斐先生さすがです。
②リョーマvsプランス
言わずと知れた主人公、越前リョーマ。お相手はフランスの若きエース、プランス・ルドヴィック・シャルダール。お互い中1であり、両国のスーパールーキー対決といったところでしょうか。
ちなみにこの試合、連載開始から10年近く経とうとしている『新テニ』において、初めて主人公リョーマくんの本気の試合がまともに描かれる試合となります。
それほど、主人公以外のキャラにも魅力満載ということですね。
さて、お相手のプランスは、幼少期から乗馬をたしなんでおり、その流れで乗馬したままテニスをするという意味わからんことをずっとしてきたため、バランスの悪い馬上テニスにより強靭な上半身とどんな体勢でも崩れずハードヒットできる体幹が培われ、どんなボールに対してもどんな体勢からでも一撃でノータッチエースを決めることができる、というとんでもないやつです。
さて、開幕早々、リターンエース4本でサービスゲームをブレークされてしまうリョーマくん。その後も一撃ノータッチエースを決められ続け、1ポイントもとれないまま0-5まで追い込まれます。
ここで、リョーマくんが見せた起死回生の策は…
センターセオリー!!
長い歴史を積み重ねてきたテニプリが、ここにきてセンターセオリーを教えてくれるとは…笑
これにより、プランスはショットに角度をつけられず、リョーマくんはエースを決められることなく持ちこたえ、反撃の糸口を見出します。
最新刊25巻の内容はここまで。ここからの展開もすさまじいのでぜひ読んでみてください!!
いかがだったでしょうか。
何かとテニス扱いされないテニプリですが、意外とテニスのことも少しは教えてくれるんですよ!!