『テニスの王子様』から学ぶ批判的思考力
批判的思考力ってとても大切だと思います。
何事に対しても、「それは違うんじゃないかな」「この部分はそうじゃなくてこうなんじゃないかな」って指摘ができるのは大切ですごいことだと思います。(あらさがし力とも言えますね)それによって、指摘の対象になったものは、その意見を取り入れてさらによいものになっていくわけですからね。
私にはその能力がまったくありません。
学生時代にも、他人の発表などを聞いても、「なるほどすごいな」としか思えませんでした。「ここの部分はこんな考え方もできるのでは」というような意見を思いつく人は本当に尊敬します。
仕事上でも批判的思考力の必要性重要性をいつも感じております。
ではそもそも、なぜ私は批判的思考が苦手なのかということをずっと考えてきましたが、最近ようやくひとまずの結論が出ました。
私が『テニスの王子様』の大ファンであるためです。
ご存知の方も多いとは思いますが、『テニスの王子様』はスポーツマンガではなくバトルマンガだと言われるほど、ぶっ飛んだテニスをしています。しかし、そのぶっ飛んだ一つ一つの技に対して、それらしい理屈の説明があり、キャラクター達は当然のようにそれを話しています。
「手塚ゾーン」はまだマシなほうですけどね。
わざわざ「いやおかしいやろ!」とツッコんでいたらお話についていけません。このお話の中ではそれが常識なのですから。つまりどんな理論にも納得を強要されるわけです。
連載当時小中学生であった私はそのような理不尽な環境で育ってきたわけです。批判的思考力なんて身につくはずもありませんね。
でも逆に、『テニスの王子様』に対して「いやこれはおかしいやろ!」って毎回ツッコむほどの根気をもって臨めば、すさまじいほどの批判的思考力が身につくのではないでしょうか。
つまり、『テニスの王子様』は、魅力的なキャラクターたちがさまざまな思いを胸に繰り広げる熱い戦い、そしてそのなかで見せる感動的な成長を描く、めちゃくちゃおもしろい神マンガなので、ぜひとも読むべきですよ!!
というお話でした。