【スターウォーズ】今さらですが私はディズニーを許しません
※本稿はスターウォーズの熱狂的ファンによる超主観的意見です。
また、私は小学生時代にエピソードⅠを観てドハマりした新三部作世代ですので旧三部作時代からのファンの方には的外れなことを言っているように見えてしまうかもしれません。ご了承ください。
1前提
『スター・ウォーズ』シリーズは、1978年『スター・ウォーズ』(現在はサブタイトルとして『新たなる希望』がついています)の公開でスタート。
監督はジョージ・ルーカス。制作・公開当時はシリーズものというつもりでもなく、単発作品の予定でしたが、革新的な映像技術などによるSF大作として大人気を博し、続編制作が決定。
その後、2作目『帝国の逆襲』、3作目『ジェダイの復讐』(英題『Return of the Jedi』で現在の邦題は『ジェダイの帰還』)が公開。
ルーカスの構想では、この時点で9部作だったのですが、当時の映像技術ではルーカスの思い描く世界を表現できないということで、制作をいったん止め、映像技術の革新を待つこととします。
そして1999年、待望の『エピソードⅠ ファントム・メナス』が公開されます。
進化したCG技術による圧巻の迫力で見事大成功。
その後3年おきに『エピソードⅡ クローンの攻撃』、『エピソードⅢ シスの復讐』が公開。歴史的大ヒットとなりました。
ルーカスフィルムによる作品は、CGアニメのクローンウォーズ等を除けば、ここで終了となります。
2大事件発生
2012年、ディズニーがルーカスフィルムの買収を発表。これが悪夢の始まりでした。
これにより、スターウォーズに関する様々な権利をディズニーが持つことになり、作品制作はもとよりグッズの製作販売、さらにはディズニーランドでのアトラクションなど、あらゆるところでスターウォーズのネームバリューを活用した商売が始まりました。
映画についてもエピソードⅦ〜Ⅸを、もともとルーカスが持っていた構想とはまったく違うもので作り始めました。
あらゆるところでの安売りもそうですが、何よりこのメインとなる映画制作が最悪でした。
3ディズニーの失敗
・悪役の魅力のなさ
まずは何よりも悪役に魅力がなさすぎます。
ディズニーのスターウォーズには、メインの悪役としてカイロ・レンというキャラクターが登場しますが、コイツが小物すぎて、とてもじゃないですが悪役の看板をはれるような奴ではありません。
コイツは仮面をかぶっています。ダースベイダーを意識したキャラ作りでしょうし、公開前の情報ではふつうにカッコよかったです。
でも、映画が始まったら一瞬で仮面はずします。その後何度も着けたり外したり。
ダースベイダーとかその他スターウォーズに限らず仮面を着けた悪役の最大の魅力は、素性が隠された神秘性ではないでしょうか。それをあえて放棄するとは。
しかも仮面の下もわざわざ見せつけるほどカッコいいわけでもなく、ぜんぜんパッとしません。
残念なのは見た目だけではありません。コイツの思惑は基本的に失敗するといっても過言ではないぐらい、思い通りにはいきません。まあそれは悪役なのでまだしょうがないかもしれないですが、問題はその後です。コイツとりあえず八つ当たりします。
もう小物すぎます。
もう語りませんが、このカイロ・レンの上にいるシスもかなり小物感満載でした。
・安い脚本による自己満足のせいで女優を一人つぶした
エピソードⅧでさらなる大事件が起きます。
Ⅷではローズという女性キャラクターが初登場します。主要キャラクターのフィンと行動をともにし、敵の基地に潜入する人です。
Ⅷから登場したポッと出のキャラクターであるにもかかわらず、この二人は恋に落ちます。クライマックスの戦いでも安いしょうもない二人の恋のために時間が割かれます。
Ⅷその場限りのにぎやかし要素でしかありません。(まったくの逆効果でしたが)
まあそれはまだ脚本が叩かれれば済むのですが、残念ながらローズ役の女優さんが矢面に立たされてしまいました。
ベトナム系アメリカ人のケリー・マリー・トランという方ですが、過激派のファンにより人種差別的なものも含んだ誹謗中傷を受け、ついには耐えきれず自分のInstagramの投稿をすべて削除してしまったそうです。
もちろん脚本も叩かれてますし、彼女を叩いた心ないファンが問題ですし、少々こじつけ感は否めないですが、ディズニースターウォーズの大きな失敗です。
ちなみに私もあの脚本は鑑賞直後から怒り心頭です。
・ネームバリューに頼り切った商売
そもそも、上述のような失敗の裏には「スターウォーズって言っとけばどうせ売れるしなんやかんやファンも喜ぶやろ」というディズニーの他力本願商売の魂胆が見えます。
ルーカスフィルム買収というのが完全に「超絶人気な既存コンテンツを自分のものにして大儲けしてやろう」という趣旨だと思うので当然といえば当然ですし、そのやり方自体はビジネスとしては批判すべきものでもありません。
問題なのは、既存コンテンツの名前を使っておきながら中身を近づける努力を怠り、結果としてこれまでルーカスが作り上げた積み重ねを安売りし価値を貶めるようないいかげんな作品づくり、スターウォーズという名前にファンが条件反射で食いつくと思っているであろう消費者をナメた態度です。
中途半端に過去作を引き継いだように見せながら中身の伴ってない悪役、その場しのぎの安い脚本は述べました。「お前らどうせ中身なんてそんな気にしてないやろ、スターウォーズって言っとけば満足やろ」と言わんばかりのやり方。
さらには本編公開の合間にスピンオフを連発します。自らの失敗を露呈する機会が増えるだけだというのに。結果的にハンソロは大ゴケしたらしいです。
もう観てもないですけど。
・Ⅲのあとにやるには安いアクション
スターウォーズといえばやはり、ライトセイバーでの激しいアクションが醍醐味の一つです。
特にⅠ〜Ⅲは映像技術の向上も相まって、作を追うごとにアクションが凄まじくなり、Ⅲはまさに集大成といったクオリティでした。
さて、そんな大きな功績のあるスターウォーズという名前をおこがましくも背負ったディズニー作品。当然ファンからすれば、せめて前作と同レベルは求めますよね。それ以上は最初から期待してません。
当然、とても敵いませんでした。予想どおり。お得意の「とりあえずライトセイバーで戦っとけばお前ら満足やろ」と言わんばかりの驕りを感じました。
書き出したら止まらないのでこの辺にしときます。
最近、懲りずにオビワンのスピンオフを作るためにユアン・マクレガーにオファーしたみたいな記事を見ました。
とりあえずディズニーには、Ⅸ終わってさっさと映画制作からは手を引いてほしいです。
ディズニーが作ったスターウォーズから入った新規層がスターウォーズという作品を誤解してしまうのはもう耐えられません。