【ドライアイ】『ちいちゃんのかげおくり』に学ぶ教育学
私はドライアイです。
そんな深刻なほどではないですが。とりあえず10秒目を開けていることはできません。
日常の生活には特に支障は出ないです。まばたきの頻度が高いので、写真で目をつぶる確率が高いぐらいですかね。
もっとも悪影響があったのは小学生のときです。
国語の授業で、『ちいちゃんのかげおくり』という作品がありました。
戦時中にまだ幼いちいちゃんがお父さんからかげおくりという遊びを教えてもらってそれでよく遊んでいた。お父さんが出兵し、他界。他の家族も先に死に、最後にはちいちゃんも家族のもとへ旅立ち、やっと会えたね、みたいな話だったかと思います。
このかげおくりという遊びが私にとっては極悪な遊びでした。
というのも、かげおくりというのは、地面を向いて10秒間目を開けたままにして、そのまま空を見上げると残像がなんかなるそうです。
10秒も目開けとれるわけないやろ!!
私以外のクラスメイトがみんなすごいすごいと言っているのに、私だけ何も見えませんでした。
当時、ドライアイなんて世間ではまったく言われていなかったので、先生も私の気持ちなんてわかってくれません。なんでまばたきするの!したらあかんって言っとるやろ!と怒られますができないものはできません。無意識やもん。
こんな程度でわかったように語るのもおこがましくて申し訳ないですが、近年世間でも広く認識されるようになった発達障害の人たちもこんな気持ちなんですかね。色覚障害とかのほうが近いかもしれません。
正常な人にはまったく理解してもらえず、自分が問題児のように扱われる。努力が足りないとか、能力が低いのではなく、そもそも不可能であることをわかってもらえない。
近年ではちゃんと、発達障害は先天性の障害という認識がそれなりに広まって、学校や社会でもちゃんと対応しようとする風潮ができてきて、とてもいいことだと思います。
かといって、はじめからできないから仕方がないとあきらめるのもよくはないと思いますし、そこの塩梅は難しいですけどね。
発達障害とか、程度の差こそあれ、突き詰めたら人間誰しも何かしら当てはまってしまうもののような気もします。
とりあえず、教育学部出身者が、現代の教育問題を、過去に擬似体験していたので、ちょっとだけ語ってみました。
でも、教育学をある程度学んでも、どうしてもわからないこともあります。
かげおくりってどう見えるんですか?