改正動物愛護法に対する違和感
改正動物愛護法が成立しました。
改正点はいろいろありますが、私としては
「ペットへの識別チップ埋め込み義務化」がひっかかりました。
繁殖業者(ブリーダー)に対して、ペットに識別チップを埋め込むことが義務づけられます。飼い主にはそのチップの識別コードの変更が義務付けられるとか。
(すでに飼っているペットについては努力義務とのこと)
これにより、ペットが飼い主のもとを離れた場合であっても、チップによって飼い主の情報などがわかるようになります。
これには、無責任な飼い主によるペットの飼育放棄等により、多くの動物が殺処分されているという問題が背景にあります。
チップにより、捨てられたペットであっても、その無責任な飼い主の特定ができるわけです。
が、
チップを埋め込むこと自体、動物愛護の観点からどうなんでしょう??
そもそもチップを動物に埋め込むという行為が、自分たちの勝手な理由で動物たちを都合よく扱おうとする人間の恣意的なものに思えてなりません。
もちろん、人間の都合でたくさんの動物が殺処分されているという事実があるのが現実であり、それこそが人間の動物に対する恣意性の最たるものでしょう。
でも、その対策として、チップを埋め込むというのはいかがなものかと思います。
人間の勝手な都合で動物の身体に異物を埋め込む、それは動物を傷つけることにはならないのでしょうか?
前に、人間の手の甲にチップを埋め込んでICカードが不要になったよみたいな人の記事を読んだことがあります。そこではそれを肯定的に受け入れる人は少数派でほとんどの人は抵抗があるだろうというような書き方だった気がします。実際そうなのではないでしょうか?
まあ、あなたの命を守るためだと言われたらちょっとちがうかもしれないですけどね。
私は別に動物愛護主義者なわけではないですし、歪んだ見方・屁理屈に近いかもしれないですが、動物を守るためにあらかじめ動物を傷つける、みたいなように見えてしまいました。
あまりそういう批判を見たこともないので、私が変なだけなんですかね。
まあどちらにせよ、飼育放棄するような無責任な人が悪いですね。