【NHK】スクープBOXというアプリはいかがなものでしょうか
最近、頻発する大規模災害の報道がされる度に、このアプリで視聴者から投稿された動画がニュースでよく使用されています。
確かに、マスコミが取材に入るよりも最前線での映像が手に入り、災害の危険さをよりリアルに伝えることができると思います。
実際、最近では避難勧告が出されても避難する人が少ないということも問題視されており、人々が災害に対する認識を改めることにもつながるかもしれません。
しかし、その映像の裏を想像すると、
「災害による非常事態を目の前に、素人がスマホで動画撮影をしている」
という状況があります。
避難先など安全な場所から撮影するぶんには問題ないですが、実際にニュースで流れる映像は、あふれそうな河川をすぐそばから撮影、強風で屋根や壁が吹き飛ばされる様子を至近距離から撮影といったように撮影者自身が非常に危険な状況にあるように思います。
ただでさえ、危険なところにいてすぐに避難すべき状況であるにもかかわらず、立ち止まって映像を撮影し、スマホ画面を見つめているために視野も狭くなっていると思われます。
何の義務もないのに、そんな危険な行為を行っているのです。
SNSが普及したこの時代ですので、NHKのアプリがこのような行為を助長している、NHKのアプリが悪いというような安い批判をするつもりはありませんが、それでも、違和感はぬぐえません。
危険を発信する側が、自らの危険を顧みないとも思えるこの状況。
いかがなものでしょうか。